モチベーションの維持ーどうして技術士になりたいのか?

モチベーションアップ

二次試験対策のモチベーション管理

Lock-On:二次試験講座の匠です。
Lock-On:二次試験講座の各講師が、皆さんに向けて、モチベーション管理の手法をご説明します。
それぞれ、異なる考え、手法ですが、自分に合う考え方を参考にしてください。

モチベーションの維持管理ーどうして技術士になりたいのか? 作成 赤星

赤星講師

モチベーションとはなにか・・・私は、「動機」だと考えています。つまり、「動機は維持すること」が重要だと考えています。この動機は、「人が行動を起こすことや、決意した時の心理的直接要因やきっかけまたは「目的」です。
また動機には、「外発的動機づけ」「内発的動機づけ」の2つがあります。「外発的動機づけ」とは、インセンティブ、昇進等の「誘因」を使って動機を維持すること。達成すれば、「終わり」という一時的なもの。「内発的動機づけ」とは、自身の内面にある「動因」です。つまり、「やりがい」というものです。
この「やりがい」が一番のモチベーション維持になります。なぜならやりがいには、終わりがなく、成長すればするほど、更なる高みを目指すから、「自然」とモチベーションが維持するのです。高みを目指した分、「向上」するとも言います。

では、技術士受験のモチベーション維持はどうするのか?
「低下する要因を削除する」「維持する動機を明確にする」これだけです。
「低下する要因を削除する」とは、次の3つあります。

・技術士受験の目的が明確でない。
・技術士受験後の目標が適正でない(現実味がない)。
・まわりの環境に影響を受けている(やらなくてもいいという環境)。

わざわざ、大変な試験を受けるのはなぜでしょうか?
「維持する動機を明確にする」には、どうして技術士になりたいか?をビジョンで想定できているか?なのだと私は考えています。例えば、

①技術士取得後の貢献度を見える化する。
企業・業務内から外である社会への貢献度を見えるかする。
成果の波及性を知り、技術士でなにができるのか?を考えてください。
それが、見つかれば違った世界が見えてきます。
つまり、技術士取得の目的・目標と技術士に求められる資質が合致するのです。
だから、合格します。

②環境を変え、キャリアビジョンを明確にする。
チャットワークを使い社外交流会ができる場所が、Lock-on講座です。
同じ環境にいる受験仲間と話す機会が増えます。

私も10年来の受験仲間と技術士として活動しています。彼も、私も刺激を受けあい、ビジョンを語り合います。その時、新たな目的や目標が生まれます。今でもそうです。
いかがでしょうか? テクニックは、いろんな本で紹介されていますが、「モチベーション維持管理」は最後、自身が行動するかしないかだけです。

技術士試験対策のモチベーションの維持ーどうして技術士になりたいのか? 土屋

土屋講師

技術士試験は、技術士法で定められた国家資格試験であり、国により技術士として相応しいと「認められる」ための試験です。そのため合格者は承認欲求を大いに満たされるものでしょう。それも揺るぎない国家資格ですので、グレードが高く、合格は大変誇らしいものと言えます。

マズローの欲求五段階説から言えば、承認欲求が満たされるためには、その一段階下の社会的欲求が満たされる必要があると考えられます。技術士資格取得で職位や給与が上がるなど、報酬を目的に受験する場合には、承認欲求よりも報酬獲得へのモチベーションが前提となるかもしれません。

また承認欲求の一段階上には、自己実現欲求があります。技術士となり、さらに自己実現に向け歩み始める、という流れです。承認欲求は、ある意味で自己満足の一種かもしれません。それに終わらず、さらに技術士として高みを目指すこと、そうした意識がモチベーションの源泉と言えるのではないでしょうか。

あなたは技術士の資格取得後に何を目指しますか? それを具体的にイメージし、実現のための道筋として技術士試験の合格を位置付けてください。
モチベーションを維持できるのは、あなたの考えと意思によるものです。自己実現の内容を具体化、見える化するべきと考えますが、いかがでしょう。

技術士二次試験勉強のモチベーションの維持-あなたは本当に技術士になりたいのか? 霜山

霜山講師

1. マズローの欲求5段階説

人間の欲求は「①生理的欲求」、「②安全の欲求」、「③社会的(帰属)欲求」、「④承認欲求」、「⑤自己実現欲求」の5段階に分けることができるというマズローの理論です。 最下層の「①生理的欲求」から、1段づつ欲求を満たしていくことで、最終的には最高位の「自己実現」に向かっていくという理論になっています。技術者として独立したいという欲求であれば「⑤自己実現欲求」です。自分の力を認めてもらいたいというのであれば「④承認欲求」かと思います。職場の皆は技術士ばかり、自分もそこに帰属したいというのであれば「③社会的(帰属)欲求」かもしれません。技術士資格は業務独占資格ではないので、この資格が無ければ業務ができないということにはなりません。なので「①生理的欲求」、「②安全の欲求」には成り得ないかもしれません。

2. モチベーションの維持

モチベーションの根源は欲求です。欲求があるからモチベーションが維持できます。私の場合には「どうして技術士になりなりたいのか」の問いに、「自分の力を認めてほしいからです」という④承認欲求、があるからだと明確に答えることができます。なので、長期戦だった技術士資格試験にチャレンジできました。モチベーションが維持できました。この分野では誰にも負けたくありません。皆さんも何となく技術士試験を受けるのではなく欲求を明確化してみてください。取り組みを長続きさせるコツです。

受験勉強のモチベーション管理  どうして技術士になりたいのか 日比

日比講師

そろそろ令和4年度の受験申込時期が迫ってきました。毎年3月末ごろになると、今までの意気込みが続かず、倦怠感と不安にさいなまれます。

あなたはどうして技術士になりたいのですか?
この問いに応えてみましょう。この応えが瞬時明確に出ないとき、受験動機が不明確になっています。技術士国家試験を受験するみなさんですから、10年程度の専門技術の実務経験があるはずです。それなのになぜ技術士を目指すのか、この問いの応えがすべての原動力になり、その後のすべてを決します。
社内ポジションを獲得するため、独立準備などいろいろあると思います。
そのうえでなぜ技術士資格が必要なのか、その理由を現時点で考えてみましょう。

緊張と弛緩のマネジメント
「とにかく頑張るぞ」と決意しても、次の瞬間には曖昧模糊とした気持ちが押し寄せ、「合格できるだろうか」と不安が迫ってきます。
スポーツアスリートは、この緊張と弛緩の間で勝負しています。自分の意志を礎に現時点の精神的緊張と弛緩状態を呼吸法使い、気持ちの振れ幅をマネジメントするのだそうです。受験にも応用できないでしょうか?

目標を計画で管理する
技術士試験の受験は、日常のことではないですから、臨む姿勢を計画的に管理しないとうまくいきません。試験合格のイメージから、現時点を見つめなおしてみましょう。合格時と現在の気持ちのギャップを埋めること、これがみなさんの現時点の課題であり、すべきことです。そのために何をどうやるのかを考えることでモチベーション維持はできますね。

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