【メルマガ記事】令和時代の技術士になる! ~第219号(10月15日)-第222号(11月05日)を一挙にご紹介~

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技術士Lock-On:令和時代の技術士になる! 第219号(10月15日)

以下は、昨年と同じ事をご説明します。

表情は明るく、笑顔を忘れないでください。
愛想を振りまく必要はありません。
ふつうに、明るい笑顔でいましょう。
模擬試験で、やたらと暗い人や、硬い表情の方がいます。
もっと、リラックスしてください。
試験委員は、親の敵ではありません。
あなたを、技術士にしてくれる人です。

試験委員も人間です、まれに変な試験委員もいますが、普通は笑顔を受け入れてくれます。
これは、あまり深く考える必要はありません。
ある意味、人間ならどこの国にいっても同じです。

Let us always meet each other with smile、 for the smile is the beginning of love.

いつもお互いに笑顔で会うことにしましょう。笑顔は愛の始まりですから。

- Mother Teresa (マザー・テレサ) -

これもまれに引きつった笑顔になる人がいますが、普段どんな顔で会社に行っているのかと心配になりました。

次に服装です。
男性のフォーマルな服装。
ダークグレーか紺のスーツがそれに該当します。
チャコールやライトグレーのスーツは避けてください。
また、チェック柄のスーツも不可です。
ワイシャツは白か薄いブルーが基本です。
白いワイシャツに黒のピンストライブは問題ありません。
太いストライプの柄や格子柄は不可です。
それと、清潔でクリーニングされたワイシャツにして下さい。
もう一つ、誤解している日本人が多いですが、ボタンダウンのシャツはなるべく避けましょう。
あれは、本来学生が着るものです。

ネクタイは、ブルー系、紺系の無地が無難です。
ストライプ柄は、本来フォーマルなネクタイではありません。
無地かピンドットがフォーマルなネクタイです。間違っても大きな柄のネクタイは着用しないで下さい。あくまでも、ピンドットです。

最後は靴です。
これも希にビジネスウォーキングシューズを履いている方もいます。
ある意味、社会人としての常識を試されますから、注意して下さい。
男性のフォーマルシューズは、外羽根、内羽根のストレートチップです。
下の写真は外羽根、先端近くにある横の縫い目があるものがストレートチップです。

下は外羽根のストレートチップ。

下は内羽根のストレートチップ。

外羽根、内羽根は、紐の部分の違いですが、これはどちらでも良いのです。
強いて言えば、内羽根がよりフォーマルシューズです。
また、色は当然黒です。

以上、高級な服は必要ありません。
形を整えて下さい。加えて、清潔感を見せて下さい。
技術士は元々、コンサルタントエンジニアだったため、年配の試験委員ほど、服装にはうるさいと思って下さい。
あなたに相対する試験委員がどんな人なのかは分りません。

技術士Lock-On:令和時代の技術士になる! 第220号(10月22日)

CPDに関しては、誤解している方、以前のCPDで覚えている方が多いです。
2023年5月に更新された新しいCPDガイドラインをしっかり理解して下さい。

明後日、3日から口頭試験が始まります。
もう一度確認して下さい。

技術士を目指す皆さん、技術士法を思い出して下さい。

  • 第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
  • 第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。

技術士の公式な定義は上記しかありません。

自分の言葉で言うなら、
「科学技術に関する高等の専門的応用能力を活用して、安全で快適な社会を作る業務を行う技術者(エンジニア)」
です。

次に、技術士会が公開している「技術士CPDガイドブック Ver1.3」を確認して下さい。
1ページ目にCPDの重要性に関する説明があります。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
日本技術士会では、技術士のCPD登録に係る公的な仕組みの事務を円滑に進めるため、分科会に報告した「技術士CPDガイドライン」及び「技術士CPD管理運営マニュアル」の要点を一冊にまとめ、わかりやすく解説した「技術士CPDガイドブック」を発刊することになりました。
新しい技術士CPD登録制度は、あくまで技術士法第47条の2に規定されている「技術士の資質向上の責務」に基づくものであり、私たち技術士がこれまで培ってきた倫理観、理念、価値観などに基づいた主体的な意思によるCPDの履行を促し、技術士の能力の向上や技術士資格の活用の促進に繋げていこうとするものです。
技術士の皆さんが、本ガイドブックを通して新しい技術士CPD登録制度の趣旨を深く理解され、更なるCPD活動の実践とその登録に取組まれることを期待いたします。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

CPDの制度は少し変わりましたが、根幹は変わっていないということです。

ガイドブックは以下のURLからダウンロードできます。

https://www.engineer.or.jp/c_topics/008/attached/attach_8032_3.pdf

必ず確認して下さい。
とても良い資料です。
また、CPDの時間も以前の時間を覚えている方が多いです。
現在のCPD時間は以下の通りです。

資質能力の維持のために必要なCP時間)  20CPD時間/年
: (基準CPD時間)

(高度なエンジニアとして必要なCP時間) 50CPD時間/年(うち技術者倫理 1CPD時間以上) (推奨CPD時間)

(より社会的な信用度が高いエンジニアとして必要なCPD時間)
250CPD時間/5年間 (うち技術者倫理 5CPD時間以上) : (技術士 (CPD認定)

情報をアップデートして下さい。
仕事が忙しいは、言い訳にならないのです。

技術士Lock-On:令和時代の技術士になる! 第221号(10月29日)

筆記試験の結果は、10月31日に発表です。
私もドキドキですが、皆さんも同じでしょう。
予想が外れて、31日の火曜日になりました。

https://www.engineer.or.jp/c_topics/009/009832.html

令和5年度 技術士第二次試験筆記試験合格発表日について
令和5年度技術士第二次試験筆記試験合格者の受験番号は、10月31日(火)に文部科学省及び当会ホームページに掲載いたします。

合否及び成績通知は、合格者の口頭試験日時調整の関係から、11月6日(月)に発送を予定しております。

さて、口頭試験の準備を進めましょう。

技術士の制度に関しては、前回書いたのですが、新しくなったCPDと、これも改定された倫理綱領を確認しておくことが重要です。

CPDに関しては前回記事にしましたから、ここでは倫理綱領の改訂に関して説明します。

先ず、旧版の全文です。

技術士は、科学技術が社会や環境に重大な影響を与えることを十分に認識し、業務の履行を通して持続可能な社会の実現に貢献する。
技術士は、その使命を全うするため、技術士としての品位の向上に努め、技術の研鑚に励み、国際的な視野に立ってこの倫理綱領を遵守し、公正・誠実に行動する。

次に新版の全文です。

技術士は、科学技術の利用が社会や環境に重大な影響を与えることを十分に認識し、業務の履行を通して安全で持続可能な社会の実現など、公益の確保に貢献する。
技術士は、広く信頼を得てその使命を全うするため、本倫理綱領を遵守し、品位の向上と技術の研鑚に努め、多角的・国際的な視点に立ちつつ、公正・誠実を旨として自律的に行動する。

少し長くなっていますが、主張が強められているのが分かると思います。
特に最後の部分は強い言い方です。

(旧版)技術の研鑚に励み、国際的な視野に立ってこの倫理綱領を遵守し、公正・誠実に行動する。

(新版)本倫理綱領を遵守し、品位の向上と技術の研鑚に努め、多角的・国際的な視点に立ちつつ、公正・誠実を旨として自律的に行動する。

自律的行動とは、外部からの指示や圧力に影響されず、自らの価値観や規範に基づいて行動することを指します。具体的には、個人が自ら問題意識を持ち、目の前の課題を自主的に考え、解決策を模索する能力や、他者と協力して業務を推進する能力などが含まれます。

自律的行動を促進するためのキー要素として、目標意図と実行意図が挙げられます。目標意図は、ある目標や目的に向けての意識や動機づけを指し、実行意図はその目標を実際に達成するための具体的な行動計画や手段を指します。これらの2つの要素が揃うことで、個人は最大限のパフォーマンスを発揮することができるとされています。

このように、ビジネスの高速化や業務量の増加という厳しい状況の中で、自律的行動は企業の生産性や競争力を高めるための鍵となっています。技術士、一人ひとりが自律的に行動することで、組織全体の効率や柔軟性が向上し、持続的な成果を生み出すことが期待されます。

「自律」という言葉は今回新たに入りました。
この言葉は、注意して頭に入れて下さい。重要だと思います。
ちなみに、「自立」ではないので、間違えないこと。

もう一つ、2.の「持続可能な社会の実現です」これも、「持続可能性の確保」から意味が変わっています。

この部分は、技術士が目指すべき大きな目標を示しています。持続可能な社会とは、現在の社会が持続的に継続するための社会であり、環境、経済、社会の三つの側面をバランスよく考慮して構築される社会を指します。

2.技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたって持続可能な社会の実現に貢献する。
技術士は、地球環境の保全をはじめとして、将来の世代も続く持続可能な社会を築くための活動に貢献しなければならないという責任を明示しています。

(1)技術士は、持続可能な社会の実現に向けて解決すべき環境・経済・社会の諸課題に積極的に取り組む。
技術士は、持続可能な社会を実現するためのさまざまな課題(環境、経済、社会の問題)に対して、能動的に解決策を提案し、実践する姿勢が求められています。

(2)技術士は、業務の履行が環境・経済・社会に与える負の影響を可能な限り低減する。
技術士は、自らの業務が環境や経済、社会に悪影響を及ぼす可能性がある場合、その影響を最小限に抑える努力をしなければならないという責任を示しています。

総合的に、この文章は技術士の職務において、持続可能な社会の実現に向けた責任と役割を強調しています。

最後にもう一つ、真実性の確保に関してです。

真実性の確保
この部分は、技術士が業務を遂行する際に、情報の真実性や正確性を保持することの重要性を強調しています。

5.技術士は、報告、説明又は発表を、客観的で事実に基づいた情報を用いて行う。
技術士は、報告や説明、発表などの際に、偏見や主観を排除し、事実に基づく客観的な情報を使用する必要があるという基本的な姿勢を示しています。

(1)技術士は、雇用者又は依頼者に対して、業務の実施内容・結果を的確に説明する。
技術士は、自らの業務の内容やその結果を、雇用主や依頼主に対して正確に伝える義務があるとされています。

(2)技術士は、論文、報告書、発表等で成果を報告する際に、捏造・改ざん・盗用や誇張した表現等をしない。
技術士が研究成果や業務の成果を文書や発表で報告する際、データを捏造(でっち上げ)や改ざんする行為、他人の作品や成果を無断で使用する「盗用」、また過度に誇張して表現することは許されないとされています。

(3)技術士は、技術的な問題の議論に際し、専門的な見識の範囲で適切に意見を表明する。
技術的な問題や議論の際に、技術士はその専門分野の知識や経験に基づき、適切な意見や提案を行うべきであると示されています。

総じて、この文章は技術士が情報の真実性や正確性を保ち、その業務や成果を適切に伝えるための基本的な責任と姿勢を示しています。

上記の3つに関して、理解を深めて下さい。

技術士Lock-On:令和時代の技術士になる! 第222号(11月05日)

筆記試験の結果が発表になりました。
合格出来た方、上手く行かなかった方様々です。

今日までのところ(11月4日朝)、68名の受講者様から連絡がありました。
(電話連絡もあるので、+-1~2の誤差があります)

総監部門は20名中12名合格(内1名は昨年の受講者様)
一般部門は、48名中23名合格です。

総監の合格率は驚異的ですね。
うち6名の方は択一で30/40以上の点数です。
最高点は何と35/40。
また、化学・総監で併願合格の方も1名いらっしゃいます。
一般部門は、残念ながら50%を切っています。

ロックオン講座の総監の択一資料はどこの講座よりも充実しているはずですが、昨年5ヶ月以上使って作った甲斐がありました。
今年もますます充実させるつもりです。

ただし一般部門の方ですが、失格が48名中で3名もいます。
(4日朝までに連絡があったのは、総監20名・一般部門は48名)

「問題番号未記入」と「受験番号誤記入」です。
トータル68名で3名はいくらなんでも多過ぎです。
これまで、毎年1名でした。

なんともやりきれないです。

もう一つ、女性の受講者様は7名しかいませんが、5名合格です。
まあ、毎年女性の方が合格率高いのですが、今年も傾向は変わりません。
女性のお一人は、6月半ば過ぎてからの受講で、「今年は諦めています」とのことでしたが、合格だったので、来年度は総監に進むそうです。
私も男性ですが、なんか女性の方がたくましいですね。

仕事をしながら、勉強を続けるのは大変です。
それは、分かっています。
しかし、技術士試験に限らず、社会人が取得する資格試験はどれも同じようなものです。
ただ、技術士二次試験は、択一試験で知識を試される試験ではありません。
ですから、音声レコーダーで録音した情報を耳で聴くだけで受かる試験ではありません。

文章は、「書き方」の本をどれだけ読んでも、自分で書かなければ上手にならないです。

でも、簡単に諦めないで下さい。
別にロックオン講座を受講しなくても構いません。
受験を続けて下さい。
また、なんとなく、だらだら続けるのではなく、しっかり計画的に進めて下さい。
「いつか受かるだろ、まあ、時間があるときやろう」等と考えたら一生受からないです。

今回、上手く行かなかった方は、まずどこに弱点があるのか? これを考えましょう。
弱いところを克服して下さい。

技術士になるには、そこからです。

繰り返しますが、簡単に諦めてはダメです。
皆さんだって仕事の場合、顧客に対し「これは無理ですね、諦めましょう」とは言わないはずです。
技術士になりましょう。
そして、科学技術の向上と国民経済の発展に貢献しましょう。

ブログでも、試験に役立つ情報を発信中です。
ぜひ、読んでください。
https://gijutsushi-goukaku.jp/

ユーチューブでも解説してます。
興味のある方はどうぞ。
https://www.youtube.com/channel/UCrbmFXXZvrb1a-nbQm-MOig/videos

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