5月:試験時間を考える-自分の解答時間を把握する
ロックオン講座:電気電子部門・情報工学部門担当:霜山
1.答案を書く
皆さんは600文字詰めの答案用紙1枚を何分で書けますか。技術士試験では25分で書いて下さい。
もちろん手書きです。書けるのだろうか、と思われている人も居ると思いますが、書けるようになります。
ただいきなりは書けません。訓練が必要です。これからあと2か月の答案作成の訓練で皆書けるようになります。
じゃあ、時間が足りないという人は何が足りないのでしょうか。それは答案のロジックを考える時間が足りないのだと思います。
問題文を読む、理解する、答案の構想を練る、つまりロジックを考える、これらに要する時間が足りないのだと思います。
2.構想を練る
必須問題、選択Ⅲ問題は答案を書く前に答案の構想を30分で練ってください。
これも訓練で出来るようになります。ただ苦手なテーマ、準備不足のテーマの場合にはこの構想が不十分になりがちです。
この時の対応が合否を分けます。不十分な知見であってもロジックを整えることです。構想が不十分でもロジックは整えられます。
諦めてはいけません。その準備をするのも試験勉強です。自分を外から見てください。
自分は何分で答案を書けるのか、自分は何分で構想を練れるのか、自分は最悪でもロジックは整えられるのか。
これらを含めてご自身の答案解答時間を把握しておいてください。
5月:試験時間を考える―自分の解答時間を把握する
ロックオン講座:機械部門・金属部門担当:赤星
1)技術士試験の難しいところ
技術士二次試験の難しいところは、初見の問題文を理解してその内容に沿った解答文を手書きで論理的かつ、技術部門・選択科目の専門家の視点で時間内に表現することです。そのために、まずこの時期は自分がどの程度の時間で解答できるか?を知るべきなのです。
そのために3つの観点から、自分の解答時間を把握することについて検討したいと思います。
2)初見の問題文の理解について
各受験生は各部門・科目に関する問題から選択し、その問題から「作問者」の意図を把握する重要な時間が最初に必要です。
この時間配分で10分以上使うと赤信号だと思っています。
よく1枚当たり20~25分のペースで記述するペースでなければ、時間内に書き上げできないといわれます。
例えば、早く書かないと間に合わないのに、10分以上考察に費やすこと自体、準備不足と思ってもいいと思います。
まずは、作問者の意図を読み解くことが重要なのです。
3)手書きについて
しかし、25分以内で1枚書けるのか?ということも懸念事項してあると思います。
なぜ書けないのか?それは、問題文の理解ができないまま、書きだしたことと、そもそも書くスピードが遅いということ。
書くスピードは訓練しかありません。
自分に合う文房具の見極めから始まり、実際に書いて太いもの、芯のかたさも検討しておかなければなりません。
そして、この道具意外に準備しておくものがあります。
それは、業務に必要な専門的学識です。各キーワード・テーマに合わせて自分の専門業務を整理し、想定していく訓練も重要です。
これが手書きのスピードを効果的に上げるのです。
頭にあることはアウトプットしやすいですよね。いま、その訓練をすべき時期です。
4)論理的かつ専門家の視点について
意図を読み解き、自分の業務に当てはめて技術論文を、準備した書き出す道具でアウトプットします。
しかし、まだ足りません。1枚20~25分で書くには、「構成力」が最後に重要な要素となります。設問があり、もれなく、ダブりなく、記載するために見出しや章立て、そしてその内容の方向性を示す骨子を短時間で作る必要があります。
論理的かつ専門的な視点で構成する技術を限られた時間内で作成できる能力を5月は鍛えてください。
この5月は、すべきことがたくさんあります。
自分がどの程度の時間で書くことができるか?を意識して、論文を手書きで書くことを早めにしてみてください。
そこには、あなた自身の弱点があります。
上記を意識して、弱点を顕在化させ効果的な対策を打って、7月の筆記試験に臨んでください。
試験時間を考えてみる 自分の記述解答時間を把握していますか
ロックオン講座:総監部門・化学部門担当:日比
このブログを読んでいる方の中には、令和4年度受験申込を済ませ、ひと時の安らぎを感じていらっしゃる方も多いと思います。
今回は、技術士試験対策の要点の一つ、「記述答案の解答時間」について書いてみます。
5月はゴールデンウィークがあり、まとまった勉強時間をとり易く、試験対策のゴールデンタイムです。
解答時間の目安
みなさんは、記述解答時間を意識して、記述練習をしていらっしゃいますか?
添削指導をセミナーハウス等で受けている方は、どうしても提出の期限や回数を重視しがちです。
しかし本当に重要なことは、原稿用紙1枚当たり何分で記述するかを念頭に入れて練習をすることなのです。
数回の記述練習を重ね、記述品質が安定的に高評価を得ることができても、この時期からは、既定時間を大幅に超える練習を繰り返していてはいけません。
安定的な高評価論文を原稿用紙1枚当たり、平均23分程度で記述する感覚を身につけましょう。
1枚23分で記述するために重要なこと
①設問応答の目次を作る
問題設問を漏れなく、すべて応答するために骨子の作成を強く意識することです。ここでいう骨子とは、問題設問で問われたことをすべて書き出した目次のことを言います。
この目次設定で評価の大部分は決まります。
②自分の筆圧にあう筆記具を選ぶ
答案記述をスムースに達成するために試験用シャープペンシルと消しゴムを
新調しましょう。シャープは、1000円程度の高級品を求めると、手のなじみが非常に良いです。
シャープ芯は、自身の筆圧にあったものを選んでください。Bもしくは2B程度で、力まずに記述できるものを選びましょう。
また消しゴムは、ペンタイプの先が細いものなら、細かな箇所も速やかに消せます。
23分で記述するためには、その道具の選択も重要な要素なのです。