読書について、バークとベーコンに学ぶ

エドマンド・バーク=『読書して考えないのは、食事をして消化しないのと同じである』

エドマンド・バークの「読書して考えないのは、食事をして消化しないのと同じである」という言葉について、考えてみます。
この言葉は、読書を通じた学びと知識の獲得に関する深い洞察を表しています。
この比喩を分かりやすく説明すると次のようになる筈です。

食事と消化の比喩
食事をすると、食べ物は体内で消化され、栄養として吸収されます。
これがうまく行われないと、食べたものが有効に体に利用されず、健康や成長に必要な栄養を得ることができません。
同様に、読書を通じて情報や知識を「摂取」しても、それをしっかりと「消化」しなければ、知識として有効に活用することはできません。

考えることの重要性
バークは、単にテキストを読むだけでは不十分であり、読んだ内容について考え、理解し、自分のものにするプロセスが重要であることを強調しています。
つまり、読書は知識の摂取の手段であり、その知識を自分の思考に取り入れ、内省し、理解を深めることが肝心だと言っています。

知識の活用
読んだ内容を深く考えることで、その知識はより意味深く、有用なものに変わります。
これは学習のプロセスであり、知識を活用して新たなアイデアを生み出したり、問題解決に役立てたりする基盤となります。
アウトプットが重要と言うのはこのことです。

要するに、バークのこの言葉は、読書を通じて情報を得ることと、その情報を理解し、思考に統合するプロセスの両方が知識獲得には不可欠であるという考えを表しています。
読書は単なる情報収集の手段に過ぎず、真の学びはその情報をどう考え、どう活用するかにあるというメッセージです。

さらに、考えてみます。

アクティブな学習の重要性
この言葉は、受動的な学習とアクティブな学習の違いを強調しています。読書はしばしば受動的な活動と見なされがちですが、バークは読書後のアクティブな思考、つまり読んだ内容について深く考えることの重要性を指摘しています。
アクティブな思考によってのみ、読書から得られる情報が知識として定着し、さらには知恵へと昇華されるのです。

批判的思考力の促進
読んだ内容に対して質問を投げかけ、分析し、批判的に考察することは、読書から得られる情報を深く理解する上で重要です。
このプロセスは、単なる知識の記憶以上のものを生み出し、批判的思考力を鍛えることにもつながります。

知識の内面化
読書によって得た情報を深く考えることで、その知識は個人の内面に吸収され、自分の考えや信念の一部になります。
この内面化された知識は、単なる情報の再生産を超えた、創造的な思考や洞察を生み出す基盤となります。

継続的な学習の促進
読書した内容を深く考える習慣は、学習を継続的なプロセスとして捉えることを助けます。これにより、常に新しい知識を探求し、理解を深める姿勢が育まれます。

知識の応用と統合
読書から得た情報を考えることによって、異なる情報源からの知識を結びつけ、より大きな理解や洞察を得ることができます。これは、知識を単に蓄積するのではなく、それを実生活や職業上の問題解決に応用するための重要なステップです。

フランシス・ベーコンの言葉=「読書は、論争のためではなく、そのまま信じ込むためでもなく、講演の話題探しでもない。それは、熟考のためのものなのだ。」

フランシス・ベーコンのこの言葉は、読書の目的とその重要性に関する彼の哲学的見解を表しています。
彼の言葉を解説すると以下のようになります。

読書は論争のためではない
ここでベーコンは、読書を行う目的が単に他人と議論や論争を行うための材料を得ることではないと述べています。つまり、読書は他人を打ち負かすための道具としてではなく、より深い理解を得る手段として使うべきだということです。

読書は盲信のためではない
また、ベーコンは読書を通じて得た情報をそのまま無批判的に受け入れるべきではないとも述べています。読んだ内容を盲目的に信じるのではなく、自分自身で考え、批判的に分析することが重要です。

読書は講演のための材料探しではない
この部分では、読書を単に話題や表面的な知識を得るための手段として利用することを避けるべきだと説いています。つまり、読書の目的は、単に知識を見せびらかすためではなく、より深い理解を追求することにあるとしています。

読書は熟考のためのもの
最も重要な点は、読書を通じて得た知識を深く考え、熟考することにあるとベーコンは主張します。このプロセスを通じて、読者は知識をより深く吸収し、自身の思考や理解を発展させることができます。

要するに、フランシス・ベーコンのこの言葉は、読書の真の価値は、知識を得ること自体にあるのではなく、その知識をどのように処理し、理解し、自身の思考に統合するかにあるという考えを示しています。彼は読書を、自身の知的成長と発展のための重要な活動と見なしています。

私も反省を含めて、この言葉の意味を考えました。
皆さんはいかがですか? 技術士資格はエンジニアの最高資格です。
読書によって、研鑽を積み「技術士」と呼ばれるに相応しいエンジニアになりましょう。

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