令和3年度口頭試験の試験内容:総監-2

口頭試験対策

令和3年度口頭試験の試験内容:総監-2

総合技術監理部門合格者さんの場合

令和3年度 技術士(総合技術監理部門)口頭試験復元
日 時:令和3年12月23日(木) 14:30 ~ 14:50 (時間どおりに終了)
場 所:TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 4階ミーティングルーム4N
東京都新宿区市谷八幡町8番地TKP市ヶ谷ビル
試験官:試験官A:50代前半 設計コンサルタント会社風
試験官B:50代半ば 設計コンサルタント会社風
試験官C:60代前半 大学教授風
(試験官A)

試験内容

Q:まず初めに、本人確認をしますのでマスクを外してください。そのあとに、受験番号と名前をお願いします。
A:(マスクを外す。少ししたら促されたのでマスクを付ける。)○○です。宜しくお願い致します。

(試験官B)
Q:建設部門の技術士でありますが、それだけでは十分ではないとご判断されて総合技術監理部門を受験されたのではないかと思います。なぜ、総合技術監理部門を受験されたか動機をお聞かせください。
A:私は市の職員として、道路や道路構造物等のインフラを適切に整備することや、橋梁等のインフラの老朽化対策を適切に行うことが市民から求められています。これらの事業を行うにあたっては、社会に与える影響や恩恵を考慮して俯瞰的に実施する必要があります。それには、総合技術監理部門の専門技術が必要であるため、受験をいたしました。

Q:業務経歴の詳細について、トレードオフの解決など総合技術監理部門に相応しいと思われる点について説明してください。
A:この業務において駅前広場を目標年次までに完成させるといった経済性管理と、駅舎改修の仕様変更による事務手続きや補助金の申請を事務手続き経験の少ない技術職員で対応しなければならないといった人的資源管理とにトレードオフが発生しました。それに対し、経済性管理として技術職員の知識を申請に必要な品質水準に仕上げるために、申請までを時間軸で捉えて形式知化しました。また、情報管理として、業務手順書を作成して手戻りがないよう報連相体系を再構築いたしました。
この対策によって、業務内容が変更したことで技術職員が不安を持つようになってしまいました。そこで、経済性管理として別グループも含めて業務の再配分をすることを上席に依頼して業務負荷の平準化を図りました。また、人的資源管理として評価してやる気を出させるといったモチベーション管理をしました。
これらの管理が、総合技術監理部門に相応しい点だと思います。
Q:形式知化したとの説明ですが、具体的にどのようなことをしましたか。
A:駅舎改修の仕様変更から申請までの中で、必要な項目を書き出して形式知化しました。仕様変更の際に何をするのか、申請までに何をするのかということです。工程計画をしたということです。

Q:報連相体系を再構築したとのことですが、どういったことをやられたのですか。
A:事務手続きで作成する資料などについて、私が思う完成度と技術職員が思う完成度とにズレが生じる可能性がありますので、事務手続きのポイントでお互いに確認するということをしました。

Q:ポイントでお互いに確認したということですね。
A:はい。

(試験官C)

Q:この駅は○○駅のことでしょうか。
A:はい。

Q:余談ですが、レンガ調の駅舎で素敵な駅ですよね。
A:ありがとうございます。ご存じだったのでしたか。

Q:いやいや、写真で見ただけですけど・・・
急な駅舎改修の仕様変更ということ、大変でしたね。
時間軸で形式知化したとしていますが、なかなか難しかったのではないですか。恐らく工数管理をしたということだと思います。どのように工数管理をしたのですか。
また、業務を再配分したとのことですが、どのようになさったのですか。
A:バックワードスケジューリングをしました。申請の締め切りから逆算して決めました。始申請の締め切りが「この日」であれば、逆算して仕様変更を確定しておかなければならない日は、いつにするのか、また、業務内容の詳細には記述していませんが、駅前広場の整備にあたっては、地元の皆様と話し合いをしながらイメージを決めていたので、ワーキングをいつやるのかなどを決定していきました。
また、業務の再配分については、別グループが引き受けてもらいやすい業務を選定して依頼しました。具体的には、別グループは用地買収を担当しており、用地買収で必要な物件補償料の積算業務を積算システムに精通しているということで技術職員が担当していました。補償料の積算業務は、今後の用地買収を進めていくうえで必要な業務であり、別グループもやっておいたほうが良いということを話して、引き受けてもらいました。

Q;モチベーション管理をしたとのことですが、どのようなことをやられたのですか。
A:技術職員の仕事に対し、敬意の念を表しました。私の役職は「主任」でしたので、直接評価するといったことはできる立場ではなかったので、上司に「良くやってますよ。」と話をしました。
また、経験の少ない仕事を経験することで、技術職員の仕事のスキルが向上します。それを伝えました。組織が技術職員をより良い方向へ導くといった「自己実現インセンティブ」を与えていることも伝えました。

今後の抱負

Q:もし総合技術監理部門の資格を取られた場合について、今後の抱負を教えてください。
A:今後は、道路や道路構造物等の道路インフラの老朽化対策が重要になってくると思います。総合技術監理部門の専門技術を十分に理解して使用することで成果の質を高めて、社会に貢献したいと思います。また、後輩技術者に技術を承継できる仕組みづくりにも力を入れたいと考えています。

(試験管A)

Q:埼玉県へ派遣となっていますが、その時に学んだことで後に生かされたと思うような事案はありましたでしょうか。
A:はい、ありました。業務経歴の一番下にある道路課に配属されていた時に生かされました。埼玉県へ派遣されたとき、国道バイパスの4車線化工事に従事しました。その時に、警察や職員と連携して開通作業を行いました。その時の経験が、道路課で担当した都市計画道路の開通作業に役に立ったと思います。比較的スムーズに開通できたと思っています。

Q:今後も派遣をお勧めしますか。
A:はい、お勧めします。今現在も、令和元年度の東日本台風で東松山市は被災しました関係で、堤防を強固にする事業に従事するために市の職員が派遣されています。その職員には、後で役に立つことがあるので「頑張って行ってこい!」と言って送りました。

失敗事例

(試験官B)
Q:今までの業務の中で、総合技術監理部門の専門技術を知っていれば失敗は防げたなとか、失敗してしまった後に対策が立てられたなという事案はありますか。
A:道路を整備する際に、20mピッチで測点を落として測量して、道路の計画高を設計します。設計して工事となった時に、測点間にある宅地と道路とに段差が生じてその調整に多くの時間を要したということがありました。設計書のフォーマットを作成したり特記仕様書に記載したりすることをしていれば、失敗は防げたのではと思っています。

Q:それはいつ分かったのですか。
A:丁張をかけた時に分かりました。

Q:その時はどのように対応したのですか。
A:途中まで道路が出来上がっていたため、宅地を使って長く擦り付けることで、段差解消しました。

(試験官B)
Q:それでは時間になりましたので、口頭試験を終わりにします。お疲れさまでした。
A:ありがとうございました。