令和3年度口頭試験の試験内容-5

口頭試験の試験内容

令和3年度口頭試験の試験内容-5

口頭試験報告(機械部門 機械設計)

【試験前日】

・試験が終わってホテルに戻る時間があるため、大きな荷物はホテルにおいて試験会場に行くことにした。駅のコインロッカーに荷物を置こうと思っていたので、余計な手間が省けてよかった。

【試験当日】

・試験開始の40分前に到着。
・控室に移動。途中に大勢の人がいたので、こんなに受験者がいるのかと驚いたが、他の部屋で開催されている語学研修の人たちだった。
・試験時間まで、想定質問を読み返してイメージトレーニングをする。
試験を想定して背筋を伸ばして姿勢よく椅子に座っていたので、周りの人からは変に見られていたかもしれない。
・控室には自分以外に7人ほど受験者がおり、30~40代ぐらいの方が多かった。

【試験直前】

・時間通り部屋の前で待機
・隣の部屋の前で待機する受験者の方と目が合い、「緊張しますね」と挨拶をする。
・前の人が終わったタイミングで換気のため、試験官が試験部屋の扉を開けた状態で固定した。中は見えなかったが、かすかに試験官の笑い声が聞こえたため、緊張がほぐれた。

【入室】

・定刻通りに試験官からの指示で入室。入室後、荷物を置く場所を指示された。
・名前と受験番号を伝え、着席。この時、発声練習もかねて意図的に大きな声を出した。また、自分の声が試験官に聞こえているか確認した。
・換気のため、試験管の背後の窓は開けっぱなしだった。
・試験官は2名。
試験官A:40後半~50代ぐらいの方。主に質問を行う
試験官B:50代ぐらいの方。追加の質問、こちらが困った場合のフォローを行う。
どちらの試験官の方も、こちらの様子を見ながら、分かり易い言葉で親切に質問をしてくださった。ただし、マスクをしている+窓を開けているため、途中から声が聞こえづらくなった。
・ホワイトボードは自分の右側に配置されていた。
・アクリル板の縁がちょうど試験官Bの方と被るような位置にあり、試験官Bの方を見るときは少し姿勢を変えて目を合わせるようにした。

【業務詳細、リーダーシップ・コミュニケーション、マネジメント・評価】

・A「業務詳細は提出いただいた受験表で内容を把握しましたが、改めて、業務詳細を2分程度で自らの立場を明確にしながら口頭で説明して下さい。」
→2分は想定外であり、2分半~3分ぐらいかかった。この後の質問で「自らの立場」を確認するような質問をされたので、技術的なことよりも「自らの立場」を詳細に伝えるべきだったと反省。
*ホワイトボードの使用を指示されると思っていたので意外だった
・A「このプロジェクトのメンバーは何名ですか」
→開発部と製造部の3名です。
・A「製造部とコミュニケーションはどのようにとりましたか」
→製品の細かい形状を分かり易く伝えるために、3D-CADのモデルをディスプレイに映しながら詳細を確認しました。
・A「この業務でリーダーシップをどう発揮したか」
→*詳細は省略します。関連部署との利害関係の調整という観点で説明。
・A「この業務で人、モノ、金で足りないことはなかったか。どう対処したか」
→業務の途中で工数が足りなくなることが予想できたため、先回りで人員増員を調整しました。
→A「それはうまくいきましたか」
→その時は調整できました。
・A「他の業務でマネジメントをした事例があれば挙げてください」
→*詳細は省略します。予算の調整という観点で説明。
・A「業務の評価について聞きます。業務の結果や得た知識をどのように活かしていきますか。」
→技術レポートとしてまとめ、今後の開発品・他業務への展開を図っています。

*このあたりから、試験官の声が聞こえ難くなる。
質問を聞き取れなかったときに、「え?」という反応を何度かしてしまった。
その都度、分かりやすい言葉で質問をし直してくださったが、試験管からは質問を理解していないと誤解されたかもしれない。
・A「医療機器の製品開発はどのような流れで進めていくのですか。」
→医師からの要望を基に製品仕様を検討していきます。また、自社のシーズを活かした製品を先生に提案することもあります。
・A「医師とはどのようにコミュニケーションをとりましたか。」
→*詳細は省略します。
→B「試作の段階では、製品の性能を人間で確かめるというのは難しいと思うが、どのようにしたのか」
→実際に使用される状況を可能な限り再現して仕様を確認して頂いた。
*この説明の中で、変わった(面白い)手法を用いていたため、「おぉ~」と反応頂いた。
・A「顧客との打ち合わせはどのようにして行ったのか。」
→医師とは開発の各フェーズで打ちあわせを実施しました。その方が効率的・効果的と判断しました。
→A「社内のプロジェクトメンバーとはどれくらいの頻度で打ち合わせをしましたか」
→毎週定期的な打ち合わせを主催しました。
・A「これまでの業務で失敗した事例があれば挙げて下さい」
→設計段階での強度解析にミスがあり、試作して初めて強度不足が分かった。OJTや社外のセミナーを受講して解析技術を身に付け再発防止しています。
→B「強度解析ということは、素材の物性値などの条件が重要だと思うが、その点はどうか。」
→試験で得た物性値を用いて解析するよう注意しています。
*失敗を次に活かすという姿勢を伝えました。

【継続研鑽】

・A「どのような継続研鑽をおこなっていますか」
→機械・設計に関する技術系セミナー受講、英語学習、知財の勉強会に参加しています。
・A「今後の継続研鑽はどうしていくつもりですか」
→技術士会に入会し、CPDを活用しながら自らに足りない分野・知識を明確にしてセミナーや学会に参加していく予定です。
・A「学会発表はありますか」
→入社してからはありません。
→A「学生の頃はありますか」
→学生のころは〇〇学会であります
・A「社内外で自らの技術を発表する機会はありますか」
B「外部だと学会とか講演会とかね」
→業務で得た知識や技術を社内のミーティングで発表している

【技術者倫理】

A「技術士倫理はいくつかあるが、何を優先して業務を行っていますか」
→「公衆の利益の優先」です。自らの専門である医療機器は安全第一と考えます。
・A「社内ではどのように倫理教育を行っているか」
→社内で定期的に勉強会を実施しています。
→A「どのような内容ですか」
→*詳細は省略します。
・A「顧客と利害関係が違う場合はどう対処してきましたか」
→顧客から短納期要請を受けたが、安全性試験がまだ実施できていなかった。
試験が不十分な段階で出荷することのリスクを明確に説明することで、元の納期で納得いただいた。
・A「分かりました。それでは時間になりましたので試験を終了します」
試験時間は2分ほどオーバー。時間が超過していることは気づかなかった。
お礼を言って退室。

*筆記試験に関する質問は無し。
ただし、筆記試験で書いた解析の話が出たため、その内容と関連付けて回答できるよう準備しておけばよかった。

【試験後】

・試験が終わったご褒美として銀座で寿司を食べようとしたが、コロナ禍ということもあり営業しておらず断念した。

【感想】

・業務詳細で述べた内容を何度も確認された。自分が実際に行った業務であるか確認するためと思われる。「主体性」を明確に伝えるよう心がけた。
・試験管はおそらく医療機器の専門ではない方であった。医療機器開発の進め方はどうしているのか、興味があるような感じで質問された。
・試験官からは、合格させてあげたいという思いを感じた。その気持ちに応えるよう、沈黙はせず、熱意をもって回答したのが良かったのかもしれない。
・試験管の声が聞こえ難く質問を何度かやり取りしたのと、回答も長くなってしまったため、試験時間が長くなってしまった。
・思ったよりも緊張はしなかったが、もっと良い回答ができたなと反省。

【試験勉強】

想定質問をエクセルにまとめ、内容を推考した。また、質問をランダム表示できるように関数を組んで練習した。
・匠先生と広瀬先生に口頭試験をご指導いただいたおかげで、試験の雰囲気を知ることができた。また、追加で人前での練習を3回実施した。声に出すことで修正点に気づくことができたので、アウトプットが重要だと感じた。
・匠先生からウレタンのマスクは声が通りにくいと聞いていたので、不繊布マスクを着用した。また、マスクの中にインナーフレームを入れると呼吸がしやすく、眼鏡も曇らないのでお勧めである。
・100均でホワイトボードを購入(1000円)し, 図を描く練習を何度も行った。試験ではホワイトボードを使うことは無かったが、技術的な内容を自分の中で整理することにつながったと思う。
以上

匠註:実際にホワイトボードまで購入して練習する方はいないと思います。
受験者さんの熱心さが伝わります。