目次
〜申込書を最大の武器に変え、新コンピテンシーをハックせよ〜
プロローグ:間違ったスタートダッシュ
〜坂戸市、ベイカー街221B。前編からの続き〜
ワトソン博士
「よし、ホームズ! 前編で君に脅されたおかげで、完全に目が覚めたぞ!
今日(3月15日)から試験日(7月20日)まで残り4ヶ月。時間がないなら、やることは一つだ。
今すぐ原稿用紙を買ってきて、過去問の模範解答を1日3本、ひたすら書き写して『論文の型』を暗記してやる!」
シャーロック・ホームズ
(ワトソンから原稿用紙を取り上げ、暖炉に放り込むフリをする)
「ストップだ、ワトソン君。君はまた、最悪の罠に自ら飛び込もうとしている。
3月開始組が直面する『時間の枯渇』と『新コンピテンシー改訂』というダブルパンチについては、前編で説明したね。
時間が無い人間が、いきなり『論文の練習』から始めるのは、地図を持たずに砂漠へ走り出すようなものだ。
今この瞬間から動き出す君が、7月20日に『合格答案』を書くために、まずやるべきことはただ一つ。
『自分自身の棚卸しを、新コンピテンシーで行うこと』だよ」
第1章:最強のスタートダッシュ〜申込書を「筆記対策」に錬成せよ〜
ワトソン
「自分の棚卸し? つまり、4月に出す『受験申込書(業務経歴票)』を書けということか?
あんな事務手続きは後回しにして、早く筆記試験の勉強を……」
ホームズ
「黙って聞き給え。『申込書作成こそが、最強の筆記試験対策』なのだよ。
今回の改訂版コンピテンシーを舐めてはいけない。
例えば『マネジメント』では、単なる資源の配分だけでなく『リスクへの対応』が強調されている。
『技術者倫理』では、安全第一だけでなく『持続可能な成果』『文化的価値の尊重』『責任範囲の明確化』まで求められているのだ。
この高度な新基準に自分を合わせるため、申込書を書く際に以下の『4つのステップ』を必ず踏むんだ」
業務の選定: 自分の代表的な業務を一つ選ぶ。
問題解決の抽出: その業務の中で、「多角的な視点から抽出した課題」は何かを書き出す。
マネジメントの整理: 制約条件下で「人・モノ・金・情報」をどう配分し、リスクにどう対応したかを整理する。
評価の記述: 実施したことの「波及効果」をどう評価し、次にどう活かしたかを記述する。
ホームズ
「気づいたかい、ワトソン君。
この4つの作業は、筆記試験の『必須科目Ⅰ』や『選択科目Ⅲ』で問われる論理構成そのものなのだ。
申込書を新コンピテンシーに基づいて極限まで磨き上げることは、そのまま『論文の骨組み(スケルトン)』を作る最高の訓練になるのだよ」
第2章:7月20日まで、勝負を分ける「月別ロードマップ」
ワトソン
「なるほど……! 申込書を書くこと自体が、すでに筆記試験のトレーニングになっているのか。
では、申込書を出した後はどう動けばいい? 逆転合格のスケジュールを教えてくれ!」
ホームズ
「特別に、私が推奨する『ロックオン講座』流の逆転合格・月別ロードマップを授けよう。この通りに進めば、4ヶ月でも十分に戦える」
【3月:定義の理解と自己分析】
やるべきこと:改訂版コンピテンシーの定義を読み込み、自分の言葉で説明できるようにする。
ゴール:受験申込書の骨子を完成させ、自分の「思考の軸」を固める。
【4月:申込書完成と『型』の習得】
やるべきこと:4月の受付期間内に、完璧な申込書を提出する。
ゴール:同時に、論文の基本構造(課題→解決策→波及効果・懸念事項)という絶対的な「型」を理解する。
【5月:過去問分析と骨子作成】
やるべきこと:GWをフル活用し、過去3〜5年分の過去問を「解く」のではなく「分析」する。分析については以前話したと思う。分析、要するに比較だ。
ゴール:「出題者はどのコンピテンシーを問いたいのか?」という視点で、論文の骨子(アウトライン)を量産する。ここで文章は書かない。骨組みだけを大量に作るのだ。
【6月:フル起案と添削】
やるべきこと:実際に時間を測って論文を書き上げる。
ゴール:第三者の添削(客観的評価)を受ける。自分の「思考の癖」や「論理の飛躍」は自分では気づけない。ここで徹底的に修正する。
【7月:総仕上げとキーワード整理】
やるべきこと:最新の白書や技術動向を確認し、論文に盛り込む「専門的学識」の肉付けを行う。
ゴール:体調管理を優先し、本番の150分(または120分)を戦い抜く集中力と持久力を養う。
第3章:改訂コンピテンシーを「武器」としてハックせよ
ワトソン
「緻密なスケジュールだ。これなら迷わずに進める。
しかしホームズ、やはり新しいコンピテンシーは覚えることが多くて壁に感じるよ……」
ホームズ
「見方を変えるんだ。今回の改訂を『覚えることが増えた(壁)』とネガティブに捉えるか、『評価基準が明確になった(武器)』とポジティブに捉えるかで、結果は天と地ほど変わる。
例えば、改訂された『リーダーシップ』の定義を見てみたまえ。
ここには、明確に『利害調整』や『多様な価値観の活用』が含まれている。
近年の筆記試験では、ステークホルダー間の調整や、相反する要求(コストと安全、工期と環境など)をどう解決するかが頻出テーマだ。
この新定義を逆手に取るのだよ。
論文の中で、『解決策を提示する際に、多様な価値観を考慮した利害調整のプロセスを明記する』。ただそれだけで、採点官は『おっ、この受験生は新しいリーダーシップの定義を完璧に理解しているな』と判断し、確実に加点される。
新コンピテンシーは、君を落とすための罠ではない。合格へ導くための『明確なガイドライン』なのだ」
エピローグ:エンジニアとしての誇りを証明するために
ワトソン
「ありがとう、ホームズ。焦って闇雲に走ろうとしていた自分が恥ずかしいよ。
『いつから始めるべきか』……その答えがようやく分かった気がする」

ホームズ
「そうだ。私の最終的な答えは、
『新コンピテンシーという新しい物差しを、自分の手に馴染ませようと思ったその日』だ。
技術士試験は、単なる知識の切り売りではない。
『技術者としてどう考えるか』を問う、あなた自身の生き方の証明なのだ。
技術士を目指した人が、かつて幼稚園生の娘さんからこんな言葉を言われたそうだ。
『おもちゃはいらないから、運動会の応援に来て』
家族との大切な時間を守りながら、それでも技術者として誇れる自分でありたい。
その想いがあるなら、3月15日、今この瞬間が、君にとっての最適なスタート時期だ。
今日から『量』の勉強を捨て、『質(コンピテンシー)』の理解に舵を切れば、4ヶ月後の7月20日、試験会場で君は誰よりも理路整然とした答案を書いているはずだ」
ワトソン
「よし、やってやる! まずは新コンピテンシーの定義を読み直して、申込書の作成に取り掛かるよ!」
ホームズ
「健闘を祈るよ、ワトソン君。
もし、自分の書いた骨子や論文が正しい方向に進んでいるか迷ったら、プロの助けを借りることも忘れないことだ。
私が高く評価している『ロックオン講座』は、今から本気で逆転合格を目指す君のような人間を、新コンピテンシーの深い理解を通じて全力でバックアップしてくれるだろう。
共に、最高峰の称号『技術士』を掴み取ろうじゃないか!」
【今回のまとめ:ホームズの最終メモ】
3月開始組は「申込書作成」を「筆記対策」へ転換せよ。(申込書は最高の論文トレーニングである)
改訂コンピテンシーは「壁」ではなく、合格への「ガイドライン(武器)」である。(リーダーシップの『利害調整』などを意図的に組み込め)
7月20日の試験日に向けた最短ルートは、「思考の型」の習得にある。(5月に骨子を量産し、6月に必ず第三者の添削を受けよ)






