口頭試験対策講座:合格のポイント
これは、ご存知だと思います。
口頭試験は、筆記試験を突破しないと受験できません。
これから、受験を考えている方も、このことは理解して下さい。
大雑把に言って、筆記試験の合格率は20%以下。
口頭試験の合格率は、80%以上です。
丁度、8:2の割合で合否の割合が逆転します。
もう一つ、これも重要です。
技術士試験には科目合格がありません。
ですから、例えば、令和2年度の試験で筆記試験に合格し口頭試験に進んだとします。
そして、口頭試験で不合格になった場合、来年はまた、筆記試験からスタートです。
つまり、振り出しに戻るわけです。
これは、実際にとても厳しいです。
精神的なダメージもあります。
筆記試験は、大勢が不合格になりますから、「仕方が無い、来年頑張ろう」と考えることができます。
しかし、口頭試験はほとんどが合格します。
「なんで、私だけ」と考えてしまいます。
ですから、筆記試験を突破した場合、しっかり対策して何としても口頭試験を突破して下さい。
令和元年度の口頭試験から増えた質問
口頭試験で問われる内容は、以下の通りです。
先ず、業務経歴や業務の詳細を元に応用能力が問われます。
そして、令和元年の試験から、以下のような質問が多くなりました。
- 上記業務の中で、コミュニケーションをどのように行いましたか。
- 上記業務の中で、リーダーシップはどのように行いましたか。
- 上記業務の中で、マネジメントについてはどのように行いましたか。
- 上記業務の中で、 トレードオフ(相反関係)の経験はありませんでしたか。
- 顧客が海外企業となると、コミュニケーションの難しさがあると思います。どんなことを心がけていますか。
- マネジメントとコミュニケーションに関して自身の業務の具体例を挙げて説明して下さい。
- マネジメントで苦労したことは?
- コミュニケーションで気をつけていることは?
- 顧客とはどのようなコミュニケーションをとつているか?
- お客と意見が異なった場合には、どのように対応しているか?
- リーダーシップについて、これまでの業務で関係者調整をした経験はありますか。また、どんなところが大変でしたか。
- スケジュールが遅延した場合、どのように対応していますか?
- 予算不足になりそうな場合、どのように対応していますか?
- 製造部門との調整には、どんな所に大変さがありましたか。
- 多様な利害を調整した事例はありますか?
- 現場での経験が大事だということですね、部下にも指導されているのですか。
- 何か失敗した経験はありますか?
- 自身の業務の具体例を挙げて評価について説明して下さい。
- マネジメントについて、業務を進める上で、ヒトモノカネの配分でうまくいつた事例をお答えください。
よく見て下さい。
要するに、マネジメント、リーダーシップ、コミュニケーションです。
この3つのキーワードの視点で質問されます。
いきなり、質問されると答えられません。
しっかり準備して下さい。