講師がお勧めITツール・その2

霜山講師のお勧め書籍とITツール・合格率アップの決め手

霜山講師

技術士の試験対策をやっているうちにどうしても分からい用語や技術が出てきます。
それらは、キーワード検索し、ネットに上がっている大学や研究所、学会の関連情報を乱読しました。
でもそれでは知識として体系化できないと思い、専門書を何冊も購入しました。
そしてその知識ベースは自分の理解を整理してwordの文章に形式知化しました。形式知化したメディアは端末を使って、自分の五感に染み込ませました。
この知識の情報源、ReadWriteツール、端末について説明します。
私は気がついたことを赤ペンで書き込むことが好きだったためにクラウドストレージは使わずにペーパーを小分けにして持ち歩いていました。

(1) 知識の情報源

・電子情報通信学会 知識の森
・情報処理学会 ISデジタル辞典
・プロジェクトマネジメント学会 有償配布物
・NICT(情報通信研究機構)のホワイトペーパー
・TTC(情報通信技術委員会)のドキュメントデータベース
・IPA(情報処理推進機構)の報告書
・各メーカ発行の技術報告書、技術展望
・書籍(日経コンピュータ、日経XX、ITナビゲーター、ITロードマップ、情報通信白書、各種白書、技術専門書)

(2) ReadWriteツール

・Google検索(お決まりですが)
・FreeMind(フリーのマインドマップソフトです。技術や構成要素の関連を可視化できます。)
・Media player(動画での技術情報には有効です。)
・GOM player(Media playerで再生できないときにはこれを使っていました。)
・Word(好き嫌いはありますが、私はword派です。)
・pdf(pdfへの追記も可能です。)
・TTS(TextToSpeach)ソフト

(3) 端末

・WindowsPC(自宅で使いました。)
・ipad(通勤時に使いました。)
・iphone(隙間時間に使いました。)
・audio player(TTSソフトで作成したwaveファイルを聞いていました。)

新旧混ざっていますがお薦めの参考書籍は以下です。
部門      書籍名
情報工学 ・UMLモデリングレッスン 平澤章著
電気電子 ・文献調査用資料CD-R 畳み込み符号とViterbi復号 八嶋弘幸著
経営工学 ・サービスマネジメント入門 近藤隆雄著
総監 ・トレードオフを勝ち抜くための総合技術監理のテクニック(リスクマネジメントのすすめ) CTMリサーチフォーラム著
・失敗学 (図解雑学)  畑村洋太郎著
・おはなし信頼性 (おはなし科学・技術シリーズ) 斎藤善三郎著
・現代文読解の開発講座 霜栄著

土屋講師のお勧めITツールと書籍

土屋講師

パラグラフライティング

昨年、パラグラフライティングについてのzoom講座を行いました。論文を書くための基本技術としてぜひ身につけていただきたいと思います。
パラグラフライティングについてのWEB記事はたくさんあるので、検索をしてみてください。
私は様々な情報を元に、200文字程度のパラグラフ(段落)にまとまった文章を書く練習をしてきました。
1つのトピックについて自分の主張をわかりやすく述べ、その説明と次への展開を含めたパラグラフを書く練習です。

パラグラフライティングは、筆記試験の必須、各選択科目の執筆の際に、段落単位でまとまった理解しやすい文章を書くには役に立つものです。
他にも、口頭試験でのシンプルな受け答え、日常の口頭での的確な伝達やプレゼンテーション、ブログや記事の執筆などにも応用が効くと思います。

考参文献
1) 橋内武,パラグラフ・ライティング入門 (1995),研究者出版
2) 木下是雄,理科系の作文技術 (1981),中公新書

プロの執筆者、作家の技術論、方法論

大量に文章を書き、WEB記事や出版物に掲載しているプロの執筆者や作家が記した文章を書くための技術論や方法論があります。
これらはアウトプットである書くことだけでなく、インプットである読むことについても多くを触れています。

まず、WEBメディアのライフハッカーで書評家として長年活躍をしている印南敦史氏の「プロ書評家が教える伝わる文章を書く技術」を紹介します。
毎日1冊以上の書籍を読み、ポイントをつかみ、それを書評として構成して書き起こすための技術を示しています。
技術論文とは異なる分野ですが、継続してインプットとアウトプットを行うための参考になります。

次に、文芸評論家の福田和也氏の「ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法」を紹介します。
どうやって大量に書籍や資料を読むか、それをどのように整理し文章としてアウトプットするか、そのための選択、選定眼、課題意識の大切さ、要点の手書きメモ、アウトプットを考えながらインプットすることなど、具体的な方法論を提示しています。
文芸評論家で作家の書籍ですが、技術士論文執筆にも参考になるノウハウが満載です。

参考文献
1) 印南敦史,プロ書評家が教える伝わる文章を書く技術 (2014),KADOKAWA
2) 福田和也,【改訂版】ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 (2014),PHPビジネス新書

情報収集のためのツール

オンライン書店で検索、クリックすれば大概の書籍は手に入りますが、絶版本など中古本の入手となると困難な場合があります。
前記の参考文献もそれらに当たるかもしれません。私は図書館を良く利用し、絶版であっても1~2週間程度待ち、借りたりコピーを入手しています。
そのため下記のWEBサイトを日常的に利用しています。
お住まいの自治体でも同様なサービスがあるでしょうし、地元にはない書籍でも図書館の連携により取り寄せも可能な場合が多くあります。
なお、論文のコピー入手には、多少時間と費用がかかりますが国会図書館を利用することがあります。

参考WEBサイト
1) 千葉県立図書館
2) 千葉県立図書館 千葉県内図書館横断検索
3) 国立国会図書館 オンライン

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